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赤城キャンプ場から東京へ|がむしゃらキャンプ2026 3日目
3日目です。 キャンプは、片づけまでが本体です。1日目に立てたテントを今度は逆の手順でたたんで、資材をまとめて、バスに乗る。 でもその前に、もうひとつありました。最終日のレクリエーションを仕切るのは、スタッフではありません。中学生リーダーの5人です。 赤城を出て、東京の公園で解散するまでを追いました。
最終日の朝
3日目の朝です。6時25分の時点で、テントの中はまだ寝袋の山でした。
昨日は湖でオールを漕いで、夜は火を囲んで、そのあと寝袋に入ってからもしばらく話していたはずです。よく眠れているのは、当然と言えば当然でした。
赤城のキャンプ場で、参加者とスタッフ全員が集まって記念撮影
7時16分。全員そろって、湖を背に
そして、全員での記念写真です。
大きな木の下、奥に見えているのが大沼です。3日目にしてようやく、対岸が見えるくらいには晴れました。手を挙げている人が何人もいます。
野外炊事場の調理台で、赤いキャップをかぶった参加者たちがフライパンで目玉焼きとウインナーを焼いている。皿に取り分けられたものが並ぶ
7時50分。目玉焼きとウインナー
最後の朝食も、自分たちで作ります。
フライパンで目玉焼きとウインナー。焼けたものから皿に取り分けて並べていきます。手前でトングを構えている人、フライパンをのぞき込んでいる人、順番を待っている人。
3日目ともなると、この段取りに迷いがありません。
テントをたたむ
湖畔の広場で、黄緑色のキャップをかぶった参加者たちがブルーシートの上でテントの生地を広げてたたんでいる。奥にはタープと建物
9時20分。広げて、たたんで、袋に戻す
撤収です。1日目に立てたものを、今度は逆の手順で片づけていきます。
ブルーシートの上に生地を広げて、たたんで、ポールを抜いて、袋に戻す。立てるときは形ができていくのが目に見えますが、たたむときは何も残りません。
それでも、ここをやらないと帰れない。キャンプは、片づけも自分たちでやります。
木立の向こう、湖岸の砂利の上を参加者たちが歩いている。木の葉が手前に大きく写り込み、逆光で人影がシルエットになっている
10時6分。木立の向こう、最後の湖岸
片づけの合間に、湖岸を歩く時間がありました。
木の葉の向こうに人影が並んでいます。昨日はここから船を押し出しました。今日は、ただ歩くだけです。
中学生がつくった、最後の時間
施設の広間。前に立った参加者数人が説明をしていて、床に座った参加者たちがそれを見上げている
10時29分。前に立っているのは、中学生の参加者
広間に集まりました。前に立って説明をしているのは、スタッフではありません。中学生リーダーです。
最終日のレクリエーションは、この5人が考えました。しかも当日ではありません。キャンプの前の事前集会で内容を決めて、そこから準備してきたものです。企画する側に回ると、スタッフの大変さを実感します。
体育館で、両手にボールを持った参加者がこちらを向いている。頬にはフェイスペイントで線が描かれている。奥では数人がボールで遊んでいる
11時6分。頬に、フェイスペイントの線
体育館全体。参加者たちが散らばってボールを投げ合っている。手前でボールを持って立つ人、跳び上がっている人がいる
11時17分。体育館いっぱいに散らばって
体育館でのボール遊びです。頬に線が入っているのは、フェイスペイント。
ペイントの道具は、前の晩のキャンプファイヤーから出ていました。描きたい人が、友達同士で描き合ったり、リーダーに描いてもらったり。かわいい猫ちゃんペイントがたくさんいました。
広間で、手に持たれた紙に「ボスのこと好きな人(いなかったらリーダーのこと好きな人)」と手書きされている
12時3分。中学生が書いたお題の紙
そして、これがレクのお題です。キャンプ当日までに、中学生が自分たちでオリジナルで作ってきました。
「ボスのこと好きな人(いなかったらリーダーのこと好きな人)」。括弧の中に、ちゃんと逃げ道が用意されています。
書いている中学生が楽しんでいるのが、字から伝わってきます。
屋根付きの小屋で、長机を囲んだ参加者たちが箸を手にお弁当を食べながら、カメラに向かってピースをしている
12時14分。3日間ごはんを食べた小屋で、最後の食事
最後の食事は、おにぎり弁当でした。
場所は、3日間ずっとごはんを食べてきた小屋です。同じ場所に同じ顔ぶれで座るのも、これで最後になります。
食べ終われば、あとは荷物をまとめてバスに乗るだけです。
帰りのバス
バスの車内。座席で口を開けて眠り込んでいる参加者と、隣で首を落として眠っている参加者
14時12分。行きとは、明らかに違う
帰りのバスです。
1日目の車内では、お菓子の袋を掲げて笑っていました。3日目は、この顔です。
口が開いています。隣の人も首が落ちています。みんな疲れきっていました。
解散の前に、もう少しだけ
夕方の都市公園の芝生。色とりどりのキャップをかぶった参加者たちが車座に座り、前に立ったスタッフの話を聞いている。奥にマンションが見える
16時37分。芝生に車座。奥はもう、東京の景色
東京に戻ってきました。着いたのは、杉並区の馬橋公園です。
解散の前に、芝生で最後の輪をつくります。奥に見えているのはマンションで、赤城の霧は、もうどこにもありません。
ちなみに、解散前に馬橋公園をを使ったのは今年が初めてでした。
3日ぶんの話を、ここでひととおり戻します。
青空の下、芝生に横一列に座って前を見ている参加者たち。背景に建物と樹木
16時43分。並んで、聴いている
ギターが出てきました。
昨日の夜に火を囲んでうたった「キャンプで会いましょう」を、もう一度です。場所は群馬の山から、東京の公園に変わっています。それでも、同じ歌でした。
芝生の上で、参加者が油性ペンで青いキャップにメッセージを書き込んでいる。書かれる側の参加者が帽子を持って待っている。膝の上にも黄色いキャップがある
17時21分。キャップに、書き込んでいく
そして最後は、帽子です。
3日間かぶっていたキャップに、油性ペンで書き込んでいきます。書く人がいて、待つ人がいて、膝の上には次の帽子が乗っています。
1日目の朝、阿佐ヶ谷の広場で配られたときは、ただの色分けの目印でした。班を見分けるためのものです。それが3日たって、書き込むものに変わっています。
書き込む相手は、毎年ちがいます。今年は帽子でした。去年は名札の紐で、そこがチームカラーになっていたそうです。
持って帰るものは、荷物だけではありません。
夕暮れの公園のデッキ。大きな荷物やバッグが床に並び、参加者とスタッフが数人立っている。空には夕焼けに染まった雲
18時19分。荷物を並べて、解散を待つ
18時19分。デッキに荷物が並びました。
解散は18時ごろです。この写真は、みんなが帰っていって、人がまばらになったあとのものでした。
空には夕焼けの雲が出ています。
3日間でやったこと
並べてみると、こうなります。
テントを立て、湿った薪に火をつけ、自分たちで決めた献立を作った。雨具を着て湖に出て、重いオールを大勢でそろえて漕いだ。火を囲んで歌い、翌朝ぜんぶ片づけて、帽子に名前を書き合って帰ってきた。
2泊3日です。日数にすれば、それだけです。
「がむしゃら」という言葉には、どこか不器用な響きがあります。効率のいいやり方ではないし、要領がいいとも言えない。雨の日に湖に出る必要も、本当はありません。
それでも、自分の手でやったことだけが残ります。
また来年、どこかで。

