
Activity Journal
霧のなかのスズラン|ドドド冒険部 山登り 入笠山
6月7日、長野県の入笠山へドドド冒険部で登りました。 ゴンドラで標高1,780メートルまで上がって扉が開いたら、そこは霧の中。数十メートル先が白く消えていました。眺望は、この日はあきらめるしかありません。 かわりに見えたのが、水滴をつけたスズランの群生でした。晴れていたら、こうは見えなかった花です。
朝6時45分、阿佐ヶ谷から
6月7日、日帰りで長野県の入笠山に登りました。
集合は阿佐ヶ谷駅南口。6時45分から受付をして、6時50分にはバスに乗り込みます。全体での集合や挨拶はしません。来た人から順に、そのままバスへ。朝が早いので、余計なことはしない段取りです。
観光バスの車内。通路に立ったリーダーがマイクを持ち、山のイラストが描かれた紙を掲げて説明している。座席には子どもたちが座っている
7時15分。バスの中で、今日登る山の話
バスが走り出してから、今日の山の話をしました。
登り方の説明もここでします。速いチーム・普通チーム・遅いチームの3つに分かれること。リーダーより前には行かないこと。走らないこと。喉が渇く前に水を飲むこと。帽子のつばは後ろにすること。蜂がいたら騒がずゆっくり離れること。
注意事項は多いので、全部は覚えきれません。覚えておくのはリーダーの仕事で、必要なときに声をかけます。
ゴンドラで、雲の中へ
ゴンドラの往復券。「往復券 こども」「往復券 おとな」と印字され、2026.06.07の日付が入っている
9時55分。ゴンドラの往復券
富士見パノラマリゾートに着きました。ここからゴンドラで一気に標高1,780メートルの山頂駅まで上がります。
先に降りてチケットを買い、みんなに配るのはろっての役目でした。
ゴンドラ乗り場。停まったゴンドラの前で、リュックを背負った子どもたちが順番を待って並んでいる
9時56分。順番待ちの列
ゴンドラの車内。リーダーと子どもたちが並んで座り、カメラに向かってピースをしている。子どもは軍手をつけている
9時56分。軍手をつけて乗り込む
ゴンドラの車内。帽子をかぶった子どもとリーダーが座席に座り、カメラに向かっている。窓の外にはゴンドラ乗り場の鉄骨が見える
9時57分。定員6人のゴンドラで
軍手をつけているのは、行きが岩場コースだからです。手をついて登る場面があります。
ゴンドラは15分から20分ほどの待ち時間で、順番に乗り込んでいきました。
霧の中の登山口
登山口付近。濃い霧のなか、レインウェアを着た子どもたちが集まっている。「入笠山ハイキングコース入口」の看板と、湿原・山頂を示す道標が立っている
10時29分。ゴンドラを降りたら、霧の中だった
ゴンドラを降りて、驚きました。
霧です。数十メートル先が白く消えています。レインウェアを着て、傘をさしている人もいますが、雨は降っていません。この日は最後まで、ただ霧の中にいました。眺望を期待していた人には、いきなりの出鼻をくじかれる展開でした。
でも、霧の山にしか見えないものがありました。
霧の中、スズランの群生地。白い釣鐘状の花がいくつも下を向いて咲き、花や葉に水滴がついている
10時37分。水滴をつけたスズラン
入笠山は、スズランの群生地です。ちょうど6月が見頃でした。
白い小さな花が、いくつも下を向いて咲いています。霧の水滴が花にも葉にもついていて、晴れていたら見られなかった姿でした。
登山道の道標。「入笠山登山口」「入笠山頂まで40分」「湿原まで2分」と書かれた木の標識が霧の中に立っている
10時43分。山頂まで40分
霧に包まれた森の登山道を、レインウェアやポンチョを着た子どもたちが列になって登っていく
10時43分。列になって、霧の森を登る
登山口の標識には「入笠山頂まで40分」とあります。
ここからは列になって登ります。ポンチョを着た人、レインウェアのフードをかぶった人。前の人の背中を追って、細い道を上がっていきました。
歩き出す順番は、遅いチームが先頭でした。次が普通チーム、最後が速いチーム。差が開きすぎないようにという段取りです。
ところが、そのとおりにはなりませんでした。
先に出た遅いチームが、途中からどんどん速くなります。後ろから来るはずの速いチームが、なかなか追いついてきません。おまけに同じチームの中でも、先へ行きたい子と自分のペースで歩きたい子に分かれていきました。
速い・普通・遅いという区分けは、この日はあまり機能しませんでした。
標高1,955メートル
霧に包まれた山頂。「入笠山頂 標高1955M」の木の標識の周りに、レインウェアを着た子どもたちとリーダーが集まっている
11時51分。着いた。まわりは真っ白
山頂です。標高1,955メートル。
晴れていれば八ヶ岳や南アルプスが見えるはずの場所ですが、この日は真っ白でした。それでも、着いたことに変わりはありません。
岩がちの山頂の地面に座り込み、透明な容器の弁当を広げて食べている子どもたち。手前の子はサンドイッチと卵焼きの入った弁当を持つ。背景は一面の霧
11時55分。山頂の地面に座って、お弁当
ブルーシートを広げた上に座って弁当を食べる子どもたちとリーダー。右端のリーダーは容器に入った冷たい麺を箸で食べている。奥は霧で白い
11時56分。ブルーシートを広げた班もあった
昼食は、持ってきたお弁当です。
山頂で座れる場所を見つけて、めいめい広げます。ブルーシートを敷いた班もあれば、そのまま地面に腰を下ろした子もいます。サンドイッチ、卵焼き、からあげ。冷やし中華を持ってきているリーダーもいました。
景色はありません。白いだけです。それでも、全員がここまで自分の足で上がってきました。
山頂の標識前での記念撮影。「入笠山頂 標高1,955m」の看板を子どもたちが持ち、みんなでポーズをとっている。背景は一面の霧
12時23分。「入笠山頂 標高1,955m」の看板を持って
山頂の標識の前で、別のグループが「入笠山頂 標高1,955m」の看板を持って記念撮影をしている
12時24分。入れ替わりで、次のグループ
看板を持って、記念写真を撮りました。グループごとに、入れ替わりで順番に。
背景は霧しかありません。それはそれで、この日にしか撮れない一枚になりました。13時ごろから下山です。
下りながら、もう一度
苔むした倒木の上に生えた小さなキノコと、その奥に咲くスズランの群生。水滴がついている
13時8分。倒木のキノコと、スズラン
下りは岩場を避けるコースを通りました。
同じ山でも、下りは目線が変わります。倒木に生えた小さなキノコと、その奥のスズラン。登りでは気づかなかったものが、下りで見つかります。
霧の中の砂利道を、子どもたちとリーダーが歩いて戻っていく。両側は木立
13時45分。ゴンドラ山頂駅へ戻る道
ゴンドラ山頂駅の建物前。子どもたちが往復券を手に持って掲げ、カメラに向かっている
14時1分。往復券を持って、帰りのゴンドラへ
ゴンドラ山頂駅に戻ってきました。行きに配られた往復券の出番です。
ゴンドラの車内から。曇った窓ガラスに指で顔の落書きが描かれている。窓の外は白い霧
14時9分。曇った窓に、指で落書き
下りのゴンドラです。
霧で窓が曇っていました。曇ったガラスがあれば、やることは決まっています。指で顔を描いていました。
帰りのバス
バスの座席で眠り込んでいる子ども。窓際に頭をあずけている
15時14分。バスが走り出して、すぐ
15時にバスに集合、15時20分に出発しました。
走り出してすぐ、寝ている人がいます。朝は6時45分集合でした。標高1,955メートルまで登って、下りてきて、ここまでが一日です。
しかし、帰りのバスで思わぬハプニングが。中央道の事故で6時間の渋滞にはまり、バスの中で懸命に耐えました。
20時過ぎ、ようやく阿佐ヶ谷駅南口に到着し解散しました。
眺望はゼロでした。でも、霧の中のスズランは晴れの日には見られません。その日の天気の中でしかみれない景色もあるのです。


